破産に関する勘違い~破産すると戸籍に記載される?
Q. 生活苦で借金がかさみ、返済できなくなってしまいました。
自己破産も考えていますが、破産すると戸籍に記載されると聞きました。本当に記載されるのなら破産したくないのですが・・・
A. 自己破産しても、破産の事実が戸籍に記載されることはありません。
これは自己破産に関するよくある勘違いの一つです。
自己破産したことは、官報には掲載されますが、戸籍や住民票に記載されることはありません。そして、通常、官報を読んでいるという人はかなり少ないです。
破産なんて恥ずかしいからしたくないという方がよくおられますが、全く知らない人にまで破産の事実が分かってしまうことは少ないですから、恥ずかしい等と尻込みせず、ご相談されてみてはと思います。
他にたまに耳にする勘違いに、一切の仕事ができなくなるという勘違いもあります。
たしかに、破産手続が開始すると、免責決定が確定するまで、一定の職業にはつけなくなります。しかし、一切の職業ができないわけではありません。
「破産すると仕事をやめなくてはいけないんですよね」と聞かれることがたまにありますが、それは限定的だということを知っておいて頂ければと思います。
以上のとおりですので、あまり心配しすぎず、まずは弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。