弁護士(司法修習生)の就活事情

法曹界を目指す学生にしか需要がなさそうですが、ふと思い立ったテーマ。弁護士になる前の司法修習生の就活事情について、今日はつらつらと。

 

一般企業への就職を目指す場合、就活が始まると、会社説明会や合同会社説明会に行き、希望の職種や会社を固め、エントリーシートを出し、試験や面接を受けて内定をもらうというのが、一般的な就活の流れだと思います。就活が始まる前年などにインターンを受けることも最近は多いとか。いずれにせよ、このような流れで就職先を決める学生がほとんどだと思います。

 

では、司法修習生が弁護士事務所への就職を目指す場合どうかというと、様子がやや異なります。

もちろん、司法修習生の多くが、先程述べたような就活と同じような経験はしていると思います。
弁護士事務所でも事務所説明会が催されますし、各地の弁護士会ごとの合同就職説明会が催されることもあります。
そして、希望の事務所に履歴書などの書類を提出し、面接を受ける、こういう経験をしたことが一度はある人が多いと思います。

しかし、実際に弁護士として就職した人に話を聞いてみると、これ以外の方法で就職先が決まったという方がそれなりにいます。
修習地で、指導を担当して下さる弁護士に事務所を紹介してもらったり、修習地で開催される食事会などで知り合った弁護士の事務所に就職するといったパターンです。
弁護士事務所の方も、公式には採用の募集をかけていないが、いい人がいたら採用しても良いという事務所が一定数存在するのです。

多くの弁護士事務所は弁護士の人数がさほど多くないため、一緒に長時間仕事をできそうか、人となりを見極めたいという要望が大きいのかもしれません。
また、弁護士は対人的職業なので、その意味でも、修習での実際の仕事ぶりや食事会等での人となりを良く見て決めたいという要望もあるのかも。

とはいえ、これも、司法修習生全員が日本全国どこかの修習地に配属され、そこの弁護士や弁護士事務所とふれあう機会がある(事務所側も、必ず一定数の修習生とふれあう機会がある)法曹界ならではの就活スタイルだなあと思います。

 

弁護士バッジのあれこれ

今日は、少し肩の凝らないお話を。


目にしたことがある方も多いでしょうか、弁護士バッジ。金色や銀色に光って丸い形で、「あ、弁護士だ!」とすぐ分かってしまうあのバッジです。

この弁護士バッジ、外側にひまわり、中央に天秤(はかり)が描かれています。ひまわりは自由と正義を意味しているそうで、天秤は公正を表しています。


さて、今日話題にしたいのは、この弁護士バッジの裏、スーツに止める部分がどうなっているかということ。今はどうか分かりませんが、私が弁護士になった頃のお話です。

これ、バッジを最初に渡された時は、ねじのような形状で、スーツの左襟にある穴に通し、蓋(?)を回して止めるような形になっています。

しかし、このねじ式、特に女性にはかなり不便です(少なくとも私は不便を感じました・・・)。
女性はスーツばかり着るわけではありませんし、さらに言えば、スーツでさえバッジを付ける穴が開いていないことも多く、ねじ式だと装着できないのです。


ではどうするかというと、このねじ状の部分をピン状などに変更することができます。
変更というと簡単に聞こえるかもしれませんが、そうでもありません。渡される時は全員、一旦はねじ式を渡され、後で変更という形になるため、しばらくバッジがない状態で仕事をしなければなりません。
弁護士の身分証を作成できるので、不便は大きくないと言えばそうですが、やはり弁護士登録して希望と熱意に満ち溢れている時期にバッジがないのは少し悲しい。
おそらく弁護士登録申請から実際の登録・バッジ渡しまでの時間的な制約からこのような制度になっているのだと思いますが、何か良い方法がないものか・・・

 

 

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